「雲の上を走っているような感覚」を提供してくれるクラウドソールが特徴的なスポーツブランドOnは、2010年にスイスで創業しました。
歴史が比較的短いスポーツブランドですが、近年ランニングシューズの中でも人気が急上昇。すでにランニングシューズのブランドの中で確固たる地位を築いています。
「On」のシューズはその独特なソール構造が魅力ですが、少し気になる欠点もありました。
そんな中、2022年に発売された「クラウドモンスター」は、従来のシリーズと一味違う進化を遂げました。
さらに2024年2月にはアップデートされた「クラウドモンスター2」が発売。
「クラウドモンスター」でOnの欠点をどのように克服したのか、そして進化した「クラウドモンスター2」について徹底的に解説していきます。
この記事を読むと、ランニングにはもちろん、街履きにも使えるおしゃれなランニングシューズが見つかると思いますので、最後までお読みください。
私はランニング歴6年、週2,3回走っています。ランニングシューズを買うときは納得するまで徹底的に調べてきました。
Onの代名詞「クラウドテック」とは?
Onの最大の特徴は、他のブランドとは一線を画する「クラウドテック」と呼ばれるソール技術にあります。
このクラウドテックは、雲のような柔らかさとバネのような反発性を兼ね備え、一般的なランニングシューズのクッションと一線を画する感覚を提供してくれるものです。
クラウド型の中空構造によって、足が接地するたびに衝撃を吸収し、地面からの反発力を効率よく利用して推進力に変える仕組みになっています。
さらに、この「クラウドテック」は、平らな路面だけでなく、舗装が甘い道やトレイルランニングでも効果を発揮。
しっかりとしたクッション性が長距離ランでも脚の疲労を軽減してくれ、特に足や膝への負担が軽減されるので、ランニング初心者から上級者まで幅広く支持されています。
クラウドテックの魅力
- 衝撃吸収と反発のバランスが良く、スムーズな走行感を実現
- 路面の起伏を柔軟に吸収し、安定した足運びをサポート
- 雲の上を走っているような柔らかさを提供
ずっと気になっていたクラウドテックの欠点「石が詰まる」
一方、この「クラウドテック」には、デザイン面の特徴から少し厄介な欠点を感じていました。
それは、「ソール部分に小石が詰まってしまうこと」。
上の写真のようにクラウド型の中空構造ゆえに、凹凸がある道を走った際に小石が挟まりやすく、ランニング中に取り除かなければならない場面があるのです。
このため、ネット上では「クラウドテック買ったけど、石が詰まるのが少し気になる」といった声も見受けられます。
トレイルランニングや砂利道などはもちろん、アスファルト舗装の路面が風化している箇所では細かい石が多いので、ロードランニングをする方にとっても、このクラウドテックの特性がデメリットに感じられることもあるでしょう。
クラウドモンスターでの解決策
「クラウドモンスター」は、Onが従来のクラウドソールの弱点を克服し、さらに改良を重ねた新しいソールを採用しています。
これは、クラウドテックの「雲の上を走るような感覚」は維持しつつ、小石が詰まりにくいデザインと構造を追求したシューズです。
クラウドモンスターの革新
「クラウドモンスター」のソールは、クラウドテックのブロックをさらに大型化し、間隔を広げることで小石の侵入を最小限に抑える工夫がされています。
従来モデルでは、ブロック間の間隔が狭かったため小石が詰まることが多かったのですが、「クラウドモンスター」はこの点を考慮し、石が詰まるリスクを軽減しています。
また、クラウドモンスターのミッドソールには、Onの「Helion™スーパー発泡体」という新素材が使用されています。
この素材は、従来のEVA素材よりも軽量でありながら、より強い反発力を発揮するため、クッション性と軽さがさらに進化。
長時間のランニングでもバネのある走りを持続させ、足への負担を大幅に軽減してくれるでしょう。
クラウドモンスターと従来のクラウドテックの違い
「クラウドモンスター」を例えるなら、「ぬかるんだ道を行くSUV」といったところでしょう。
従来のクラウドテックが、舗装された道路を走るスポーツカーのような快適さであるのに対し、クラウドモンスターは荒れた道も走れるだけの安定感と丈夫さを備えています。
小石が挟まる問題に悩むことなく、どんな地形でも安心して走れるクラウドモンスターは、まさに「全地形対応型」のランニングシューズと言えるでしょう。
クラウドモンスターの特徴まとめ
- 石が挟まりにくい広めのクラウドブロック設計
- Helion™スーパー発泡体で軽さと反発力が向上
- 長距離ランニングにも適した高いクッション性と耐久性
クラウドモンスター1と2の違い
クラウドモンスターシリーズは、初代(クラウドモンスター1)と2代目(クラウドモンスター2)でいくつかの改良が施されています。それぞれの特徴を確認してみましょう。
特徴 | クラウドモンスター1 | クラウドモンスター2 |
---|---|---|
ソールのクッション性 | 柔らかいクッションで反発力を重視 | 新素材を採用、厚みも増しさらに反発力を強化。前作より少し硬い。 |
フィット感 | 通し穴が3つ、少し広めのシルエットで余裕あり | 通し穴が4つに増え、かかとが前作より高くなり、よりフィット感を強め快適性が向上。 |
安定性 | クラウドソールで高い安定性を実現 | ソールの幅が少し広がり、より安定した走りをサポート |
軽量化 | 軽量だが、少し厚みが感じられる | 新設計で軽量化され、長距離ランも快適 |
クラウドモンスター2の進化ポイント
クラウドモンスター2では、クッション性と安定感がさらに強化されています。
クラウドモンスター1と比較して、長距離ランやマラソンのような長時間走行でも快適さを持続できるように改良されました。
また、フィット感がより足に密着するように調整されているため、スピードを求めるランナーにとっても使いやすい設計です。
- 柔らかさと反発力:新素材により、足への衝撃が軽減され、反発力も強化。
- 軽量化と安定性の向上:ソールの設計が広がり、より軽く、安定した走りを実現。
この改良によって、「クラウドモンスター2」は初心者から上級者まで、幅広いランナーにとって理想的なシューズとなっています。
こんな人におすすめ!クラウドモンスターの使用シーン
クラウドモンスターは、以下のようなシーンで特にその効果を発揮します:
- トレイルランニングや砂利道の多い場所を走る人:石が挟まらない設計でストレスフリー
- 長距離ランやマラソンを検討している人:長時間の走行にも耐えられるクッション性
- 衝撃が少なく足や膝を守りたい人:Helion™スーパー発泡体の柔らかさがサポート
- さまざまな路面で走る機会がある人:全地形対応型で安定した走りを提供
- ランニングだけじゃなく街履きもしたい人:見た目が本当にカッコいい
クラウドモンスターの独自のソール構造は、Onの技術の集大成とも言えるでしょう。
舗装された道路だけでなく、不安定な砂利道やトレイルでも活躍するシューズなので、ランニングの幅を広げたいと考えるランナーにぴったりです。
クラウドモンスターのサイズ感とは
「クラウドモンスターのサイズは何cmを選べばいいの?」
ナイキやアディダスなどのランニングシューズをすでにお持ちでしたら、同じサイズか0.5cm小さいサイズがいいです。
私が履いてきたナイキ、Onクラウドシリーズ、ホカオネオネはすべて同じサイズで問題ありませんでした。
しかし、クラウドモンスター2はネットの口コミでは「0.5cm小さいサイズ」が推奨されています。
ランニングシューズは持っていない方は、普段履くスニーカーに比べクラウドモンスターは大きく感じると思います。
ランニング時にはフィット感が必要になりますので、クラウドモンスター2を購入する際は普段履くスニーカーよりも1.0cm程小さめがいいと思います。
まとめ
Onのクラウドテックシリーズは、「雲の上を走るような」独特な履き心地が最大の魅力ですが、やはり石が挟まる欠点がありました。
しかし、「クラウドモンスター」はその欠点を克服し、より快適なランニング体験を提供してくれる革新モデルです。
これまでOnのシューズを試してみたけれど、石が挟まるのが気になって使い続けられなかったという方も、「クラウドモンスター」ならその心配は不要です。
Onの「クラウドモンスター」で、ストレスフリーなランニングを楽しんでみませんか?
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